サーフィンと農業。一見、無関係に見える二つの暮らしを、同時に、そして自然体で生きている人がいます。アメリカでフィルムを学び、サーフィンをしながら世界各国を旅した経験を持つ、寺田彰吾さんです。
そんなバックグラウンドを持つ彼が現在、どんな考えで自然農業をしながら石川県・柴垣で生活しているのか気になったのでインタビューをさせて頂きました。
サーフィンをしながら農業をしようと思ったきっかけはありますか?
アメリカから戻ってきてすぐに菊理農園でトマトの収穫を手伝いました。その時のオーナーからサーフィンと農業の暮らしを教えてもらったことがきっかけです。
北陸は、春から夏まで波があまりありませんが、秋から冬は波に恵まれているため農業とサーフシーズンのリズムがピッタリな環境だと気づきました。
自然のリズムに合わせて両方が充実できる感じですね!
アメリカ滞在中に感じた事について教えてください。
ファーマーズマーケットやパーマカルチャーが生活の一部として根付いていました。日曜日になると広場に生産者が集まり、顔を見ながら食材を選ぶのが週末の当たり前の風景としてありました。鶏を飼い、その糞を堆肥に、野菜を育てる循環を日常として実践する人たちがごく普通にいて、「自分たちの暮らしをどう作るか」という意識が、生活に自然に溶け込んでいました。
地産地消がコミュニティとして自然に成立しているんですね。
サーフィンをしていて自然環境について考えることはありますか?
すごくあります。
海の水の質や漂流物、波の変化など、年々違いを感じることがあります。
サーフィンは自然の恵みの上に成り立っているので、
「この環境が壊れたら何もできない」という危機感は常にあります。
だからこそ、日々の暮らしや仕事の中で自然に負荷をかけない選択をしたいと思っています。
自然農業をされていますが、環境とどのような関わりがありますか?
農薬や化学肥料に頼りすぎないことはとても大事です。
あとは、水の使い方や土の状態を整えること。
農薬や化学肥料を入れることで田んぼの水が海に流れ、赤潮が発生して海の生態系が崩れる、ミクロプラスティックが海に流れ小魚がプルスティックを食べる 。
自然をコントロールするのではなく、「どう共存するか」を考えることが大事だと思っています。
なるほど、農業と海洋生態系は思っているよりずっと密接に繋がっていますね。オーガニックな野菜の良いところはなんですか?
シンプルに、味が力強いです。
土の状態や季節の影響がそのまま出るので、毎回同じじゃないのも面白い。
あとは、食べる側も作る側も安心できること。
自然の流れに沿って育てることで、無理がない循環が生まれると思っています。
パーマカルチャーとも繋がりを感じます。
現在どのような農作物を手掛けていらっしゃいますか?
さつまいも、さつまいもの加工品として干し芋なども手がけています。その他にも自分たちの食べる分として様々な野菜を育てています。
自然の映像や写真を撮られてますが、何を一番伝えたいですか?
自然のエネルギー!!
「二度と同じ瞬間はない」ということです。 波も光も風も、全部一瞬で消えていく。
その中にある美しさや儚さを、記録として残したいと思っています。
ただの景色ではなく、「その時そこにあった時間」を伝えたいです
エネルギーを感じて心が豊かになってほしい。
お店をオープンされると聞きましたが、どのような商品を扱われますか?
自分たちで育てた農作物や加工品に加えて、柴垣の特産物品、ドッグフードなど!
自然に寄り添った暮らしに繋がるものを扱う予定です。
食べ物だけでなく、ライフスタイル全体を提案できる場所にしたいと思っています。
海岸沿いは犬の散歩にも最適ですね!新しいお店を通じて、どのようなコミュニティーが生まれると思いますか?
「買う場所」ではなく、「集まる場所」になればいいなと思っています。
海が好きな人、農に興味がある人、犬好き、旅の途中の人など、 いろんな人が自然に交わる場所。
価値観を共有できる小さなコミュニティが生まれていくイメージです。
特徴的な地域だと思いますので今後楽しみです。
最後に、柴垣の好きなところはありますか?
夕日が綺麗、畑と海が近い。釣りにもすぐ行けるところがいいですね。
おすすめは、長手島の先端に行ってほしい。そこから見る夕日は、マジでやばい!!
あとは、海だけじゃなくて少し内陸に入った田んぼや里山も見てほしいです。
このエリア全体で一つの風景になっている感じがあります。また、田んぼから見る妙成寺もすごくいい!!
インタビューありがとうございました!
寺田さんはinstagramやHPで情報配信されていますので、是非チェックしてみてください。
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