2026-02-03


2026/1/31に富山市のフェアトレードのカカオ豆なども扱うチョコレート専門店Humming Birdさんで行われたセミナー&ティスティングイベント、『カカオのピンチを救え!地球にも人にも優しいチョコレートは実現できるのか〜気候変動・生物多様性の喪失・搾取構造に立ち向かう〜』に参加してきました。
とても興味深い内容だったので、以下にレポートします!
プレゼンターの江沢さん(ママノチョコレート)は、カカオの産地エクアドルの組合との協力関係によって現地の自然農法で収穫された野生のカカオから作られたチョコレートを流通されている方で、カカオの生産にまつわる、とても深い知見をご共有いただきました。このレポートではママノさんで取り扱う自然農法で収穫された、森林と現地の農家に優しいカカオについてまとめていきます。
概要として、特徴を要約すると以下のようになります。
- 生物多様性の維持
- 気候変動への対策
- 森林の保護
- トレーサビリティ(透明性)
- 組合と連携したフェアトレード
アグロフォレストリーを簡単にいうと、「森みたいな環境で作物を育てる自然農法」です。
通常の単一作物栽培は効率的ですが、森林減少や生物多様性の損失を招きやすいと考えられます。
対して、アグロフォレストリーでは森林などを伐採せずに生物多様性の維持ができます。また、一般に炭素貯留量が高く、農薬使用を抑えられる点で環境が良くなる農法として評価されています。
エクアドルのチャクラはアマゾン先住民族の伝統的なアグロフォレストリーの一例で、気候変動対策として国際的にも注目されています。主食、材木、果樹、観賞用と薬用の植物の栽培を組み合わせた農法で、昔から現地の生活を支え続けています。
現地では
「うちのチャクラ寄ってく?」
みたいな会話もよくあるみたいです。
こうした森と共存する農法を本当に守り、広げていくためには、「そのカカオがどこで、誰によって、どのように作られたのか」が分かる仕組みが重要になります。
EUでは森林破壊につながるカカオの流通を防ぐため、EUに輸出・販売する企業に対して、カカオが「誰が・いつ・どこで生産したか」を追跡可能にすることを義務づけています。
このようなトレーサビリティの仕組みによって、環境や生産者に配慮したカカオが正しく評価され、持続可能な生産を支える流れが生まれつつあります。
セミナーの途中と最後にママノさんの4種類のチョコレートのテイスティングがありました。最初に食べて、どれがどれかを予測をして、答え合わせをするという催しでした。初めは、難しそうだと思いましたが、品名と特徴のヒントが味を通してしっかりわかったため、全問正解する事ができました。
以下、4種をテイスティングさせて頂きました。
野生のカカオからできたチョコレートを食べたのは人生初だったので感動しました。また、4種ともにユニークでとても豊潤な味わいで知った。是非おすすめです。
詳しい情報はこちら

個人的なお気に入りはフルーティーでザクザクとした食感と、深い味わい(恐らく発酵が関係する)が特徴的だった70%果実カカオ 浅煎り焙煎 ザクザクver.です。おそらく好みで人それぞれ違うチョイスになる気がしますので、各種冒険するのがおすすめです!
美味しいだけじゃなく、自然環境にも労働条件にも優しいアグロフォレストリー、チャクラという農法があることを知れて、チョコレートの見方が大きく変わりました。
また、農業と森林保護の関係性など環境が良くなっていくような仕組みがもっと認知され、広まっていくと、より社会が豊かになる気がした1日でした。
全容はこの記事に収まりきれていないので、より詳しい情報はHPやネットで調べてみてください。