2026-01-30


Photo: KAB America / CC BY 3.0
https://creativecommons.org/licenses/by/3.0/
音楽家・坂本龍一さんが共同創設した森林保全団体「more trees」は、森を「守る」だけでなく、「活かす」ことで持続可能な関係をつくる活動を行っています。坂本さんは2023年に逝去されましたが、その理念と活動は現在も受け継がれています。
more treesは、日本各地や海外で植林や間伐などの森林整備を行い、生物多様性を守る森づくりを進めています。単なる植林ではなく、地域の自然環境や暮らしに合わせた多様な森を育てている点が特徴です。
活動のもう一つの柱が、国産材を使ったプロダクトや空間づくりです。家具や建築内装、企業のオフィス空間などに木材を活用し、「木を使うこと」が森を守る行動につながる仕組みをつくっています。
都市で消費される製品やサービスの価値を、森へ還元する。more treesはその循環を可視化し、環境問題を日常生活の中に引き寄せています。音楽家という表現者の視点から生まれたこの発想は、環境保全を文化的な営みとして捉え直す試みとも言えます。
坂本龍一は、生前、音楽活動と並行して環境問題への発信を続けてきました。more treesは、その姿勢を具体的な行動として形にしたプロジェクトです。彼の死後も、この活動は継続され、アーティストが社会課題に関わる一つのモデルを示しています。